【刊行】『斎藤昌三編集『おいら』→『いもづる』―郷土研究的趣味雑誌の1920~1941年』

監修と解題 を担当した『斎藤昌三編集『おいら』→『いもづる』──郷土研究的趣味雑誌の1920~1941年』が金沢文圃閣から刊行されました。

解題「「趣味的研究」が紡ぐ絆、または斎藤昌三という中心 ──『おいら』→『いもづる』復刻刊行に寄せて」を担当、家蔵の『はだかの昌三』も収録しました。売れ行き芳しくないので、ぜひ図書館にリクエストしてください……!

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文圃文献類従 84* [復刻版]  大尾侑子解題

『斎藤昌三編集『おいら』→『いもづる』―郷土研究的趣味雑誌の1920~1941年』

 全三巻・別巻


「書痴(ビブリオフィル)」として知られる、”少雨荘”こと斎藤昌三(1887-1961)編集のもとに発行された郷土研究/趣味誌『おいら』(1920.2~1922.12)、およびその後継誌『いもづる』(1923.9~1941.11)、に小冊子『はだかの昌三』(坂本篤編、有光書房、1962)を併せて復刻刊行。

世俗的な権威や利害関係とは切り離されたライフワークに勤しみ、「ガラクタ」に蕩尽する趣味家の酔狂さを共有し合うミニコミ的媒体は、「瞳に見へぬ趣味の縁の糸」で“おいら”たちを太く、強く、結びつけた。期せずして、こうして紡がれた繋がりが大学制度の外部で形づくられ、市井の「図書館」や「アカデミー」の役割を果たした。


【第一回配本】2022年4月 ISBN978-4-910363-61-5 揃価22,000円

一巻:『おいら』(横浜郷土社)創刊号~11度目戌年2号(1920年2月~22年12月)

別巻:解題、総目次(別冊のみ ISBN978-4-910363-63-9 4,000円)

【第二回配本】2022年10月 ISBN978-4-910363-52-3 揃価36,000円

二巻:『いもづる』(いもづる社)1集 ~4巻5号(1923年9月~1926年12月)

三巻:『いもづる』(いもづる社等)5巻1号~10巻1号(1927年5月~1941年11月)


解  題―大尾侑子

造  本―並製A5・B5(2巻)/総約1,040頁

揃  価―48,000円(配本毎分売可)

https://kanazawa-bumpo-kaku.jimdo.com/%E5%88%8A%E8%A1%8C%E4%B8%80%E8%A6%A7/%E6%96%8E%E8%97%A4%E6%98%8C%E4%B8%89%E7%B7%A8%E9%9B%86-%E3%81%8A%E3%81%84%E3%82%89-%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%A5%E3%82%8B-%E9%83%B7%E5%9C%9F%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%9A%84%E8%B6%A3%E5%91%B3%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%AE1920-1941%E5%B9%B4/